幼稚園教諭は心の優しい人を選ぶこと
たかが幼稚園ですが、されど幼稚園です。
子供は両親のもとで成長して行きますが、馴染みのあるお隣さんや親戚のおじさんおばさん以外の、いわば赤の他人と接触するのは幼稚園が最初だからです。
子供たちの交流はあるものの、大人との交流は初めてであり、それだけに興味津々ということもあり、予想できないほどの影響を受けています。
多くの人が、幼稚園教諭の顔は忘れないというのは、こうしたことからに他なりません。
だから、幼稚園教諭は心の優しい人を選ぶ必要があるというものです。
人は優しければいいというものではないにしても、優しくされた記憶というものは、その人に生涯に心強い支えとなり、そのことがまた人には優しくしてあげるものだという教訓として残るからです。
有名なチャンドラーの言葉で表すと、「強くなければ生きていけない」の後の「人は優しくなければ生きていく資格がない」の実践になります。
そうすれば、ぎすぎすした社会でなく、人が人らしく暮らす社会が実現するはずだからです。